こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。
6年目、最後の所得税法をクリアし、官報合格を果たすことができました。
所得税法は仕事で触れていたこともあって苦手意識はなく、成績も安定していましたが、本試験は別物でした。
ボリュームは法人税法よりやや少ない程度
9月開講の講座を受講。授業は週に2回ペースで、理論は70~80題とやはりボリュームが多く大変でした。
前年までと同様、仕事があり平日は時間が取れないため、土日に1コマずつ授業を受け、次の週末までに復習をこなす、というルーティーン。
勉強時間は平日で4~5時間、土日は10~12時間位だったと思います。
所得税は法人税と比べ複雑で難解なテーマがあまりないため、理解や暗記にそこまで時間がかからなかったのが良かったです。各種所得、所得控除など項目は多いんですが、基本をきっちり抑えて繰り返し復習することで、十分試験で戦うことができると思いました。
計算は大原の問題集だけ。でも何周もやりました。
所得税法に限った話ではないですが、問題集は大原のテキストのみで他のものはやりませんでした。ただ、理解できるまで何度も繰り返し解きました(論点が多い事業所得・不動産所得や、有利・不利判定のある株式譲渡、配当所得などは特に)。
色々な教材に手を出す必要はありません。大原でもTACでもどこでも、テキストを完璧にするくらい読み込み、反復すれば必ず合格レベルに達することができると思います。
自分なりの理論の暗記方法を確立しよう
法人税法もそうでしたが、所得税法もボリュームがすごいので、理論の暗記は大変でした。
授業当日にまず1回暗唱できるまで覚えました。次の日にはできなくなっていますが、1回目に覚えるときよりも早く暗唱できるようになります。その次の日はもっと早くなります。
4日目か5日目くらいには、覚え直す必要もなくなるほど記憶に定着しています。そうなると次は忘れないようにすればいいので、1日1回、暗唱できればOKです。それを2日に1回暗唱、3日に1回暗唱と徐々に広げていって、最終的に1週間に1回やれば忘れない程度まで定着させました。
さらに計算問題で注意する事が出たら理論集に書き込み、同時に覚えられるよう工夫しました。
直前期は総合問題中心
4月頃になるとインプットが終わり、答練・模試が始まります。
その頃は計算は総合問題の解き直しをばかりやっていました。総合問題でできなかった論点のみ、個別問題で復習をするような感じでした。
理論も暗唱を繰り返し忘れないようにしつつ、答練・模試の理論問題を、「実際に書いて解く」を何度もやっていました。
総合問題を繰り返し解くことで、本試験での時間配分をつかみ、計算・理論とも覚えた知識をどう使ってどう解答用紙を作成するか、ということが自然とできるようになりました。
模試の成績は良かったけど本試験は別物
成績は安定していました。悪いときもありましたが、大体上位20%くらいで、全国統一模試では800人くらいの中で40位くらいでした。
これは大丈夫だろう、と自信を持って本試験に臨むことができましたが、本試験は全く別物でした。
特に計算が、今まで受けてきた答練・模試とはレベルが違い、自信を持って解答できた問題がありませんでした。
理論はまぁまぁ書けたんですが、計算が全く自信なく、トータルでは法人税法の2回目と同じくらいかちょっと悪いくらいの手応え。
試験後の専門学校の速報では、大原では合格ラインを超えているけどTACでは超えていない、という何とも中途半端な感じでした。
終わりに
所得税法を一発で合格できたのは、理論も計算もカリキュラムに遅れることなくきちっと暗記・理解し、早めにインプットを終わらせられたこと。その後のアウトプットを十分にできたことが大きかったなと思います。
ただ、法人税法に比べれば若干少なめなものの、かなりのボリュームだったので時間は常に足りませんでした。
とにかく時間を効率的に使うということが、働きながら、しかも短期で合格するにはとても重要です。空いている時間は徹底的に試験に注ぎ込むくらいの気持ちがないと難しいかもしれません。
なかなか勉強時間が取れない、という方は、まだ使える時間がないか、見直してみるのもいいんじゃないかと思います(朝起きてから出勤するまで、とか、昼休みも勉強していました)。
【編集後記】
他は行かなかったんですが、所得税だけはふと思い立って試験前に湯島天神にお参りに行きました。
学問の神が最後の一押しをくれたのかも。