こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。

税務署へ申告書を提出すると、受付でザっと確認し、目立つ不備(住所・氏名の記載漏れ等)は指摘され、受理されます。

「税務署で受け付けてくれたから大丈夫だと思った」とよく言われます。

そうではないですよ、というお話です。

税務署での受理は「紙が通っただけ」

上記のとおり、税務署で申告書を提出すると、よほど目立つ不備がない限り突き返されるようなことはありません。

税務署の窓口は非常勤職員の方が対応することが多く、内容の確認まですることはできません。

また、2月・3月の確定申告時期には毎日何人も提出に来られるため、一人一人チェックをしていてはとても全員分の収受をすることはできません。

そうした事情もあり、受付で内容が正しいかどうかの確認はされないのが実情です。

提出した申告書が受理されたのは、「申告書が税務署に入ることができた」だけのことなのです。

申告書受理後は内容確認

受理された申告書は、税務署の内部処理担当(今は国税局業務センターに事務が移行しつつあります)に回ります。

そこで、提出された申告書の内容確認を行います。これを税務署では申告書の審査、などと呼んでいました。

この審査で不備がなければ一旦は終了です。

しかし、確定申告書には、例えば請求書や領収書、レシートなどは添付しません。

そのため、確定申告書提出の段階では、売上が正しいか、経費が正しいか、まではわかりません。

審査で不備がなかったとしても、最後は税務調査で確認します。

最後は税務調査

税務調査では売上に誤りがないか、経費にできないものが入っていないか、などを、基となった書類を確認しながら見ていきます。

最終的に申告が正しいかどうかは税務調査が行われないとわかりません。

つまり、「毎年これで出しているから大丈夫」という考え方では危ないということです。

きちっとした基準・根拠を持って作成し、確定申告期限内に提出するようにしてください。

仮に税務調査があって修正申告となった場合でも、加算税・延滞税といったペナルティを少なくするためには、それが一番有効な方法です。

【編集後記】
かぼちゃの煮物を作りました。うまい。
子どものときはあまり好きじゃなかったのに。
年とともに味覚が変わりますね。