こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。

税務署の職員が差押えに訪問したところ、車にはねられ逃走した、というニュースを目にしました。

テレ朝newsの記事より

26日正午ごろ、神奈川県厚木市の住宅に税務署の差し押さえから逃れようと70代の男が車で逃走しました。男は神奈川県伊勢原市内で身柄を確保されたという事です。

正午ごろ、厚木市温水西の住宅で「差し押さえに行ったら男が逃げた、車が接触した」と通報がありました。

警察によりますと、税務署の職員が差し押さえのためこの住宅に訪問したところ、70代の男が車で逃走しました。その際、税務署の職員が足に軽いけがをしました。

男は猟銃所持の免許を持っていましたが、猟銃は自宅に残されていたということです。

そして、男は伊勢原市内で身柄を確保されたという事です。警察は男から話を聞き、逃走した理由などについて調べる方針です。

税務署職員のケガが軽いとのことで、まずは何よりです。

それにしても猟銃まで持っていたとは怖すぎです。一歩間違えれば発砲されていたかもしれない訳で、とんでもありません。

税務署に対するクレーム

税務署ではこうした行政暴力に対応するための研修を、毎年最低1回は必ず行っています。いますけど、いざそうなったら研修通り冷静に対処できるかどうか・・・。

幸い、暴力沙汰になったことはありませんでしたが、税務署に対するクレームなんてのは日常茶飯事。いつものことでした。

電話や確定申告会場ではしょっちゅう怒られていましたが、その中でもよく覚えているのは、最初に配属された税務署でのこと。

電話ではなく来署した納税者の対応だったのですが、何に対してか知りませんが来た時から怒りMAXの方でした。

申告書の作成方法や青色申告の申請書の書き方など、聞かれたことに対して丁寧に答えていたと思うんですが、何を伝えてもわからない、説明が悪い、態度が悪いとずーっと怒られました。

一緒にいた若い職員も同じように怒られていたので、もう誰が対応してもダメだったでしょう。終始機嫌が悪いまま、ご帰宅されました。

一体何をしに税務署に来たんでしょう。

納税者支援官という制度

あまり知られていませんが、国税には「納税者支援官」という者がいます。
(国税庁HP:「納税者支援調整官についてのご案内」)

税務署職員へのクレームなどはこの納税者支援官に訴えるといいことになっています。

納税者支援官から税務職員への聴取

納税者支援官への訴えがあると、その内容確認のため、上司を通して該当職員への聴取が行われます。

先ほどのお怒りMAXの納税者、何と納税者支援官へ連絡をしたようで、後ほど上司から聴取を受けました。納税者支援官のことを知っていたのか・・・という感じでした。

幸い、当時の上司が良い上司でしたので、ありのままを説明し理解してもらえて何も問題にはなりませんでした。

なので、今から振り返ると「何だったんだあれは」くらいの思い出しかないんですが、職員にとっては聴取というのは嫌なものです。そのため、納税者支援官への訴えは、結果がどうであれ一定の効果はあると思います。

市役所職員時代のクレーム

市役所のクレームは税務署より凄かった。

税務署と違って転勤もないし、ずーっとお付き合い、みたいな人もいました。

中には無茶な要求ではなく、業務改善に繋がるような内容もあって受け入れたものもあったので、その点は良かったです。そういうクレームだったら良いと思いますけどね。もちろん、怒鳴ったり騒いだりは無しで。

【編集後記】
公務員がらみで、「日本刀を抜いた」とか、「火炎瓶を投げた」とか、目を疑うニュースもありますね。行政暴力、いつか遭うんじゃないかと本当に怖かったです。
完璧超人じゃないんだから間違いはあるよ、という大らかな気持ちでいたいです。