こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。

pixivFANBOXやnoteなどのプラットフォームで収益をあげる漫画家やイラストレーターの方は多いと思います。

これらの収入は源泉徴収されません。そのため、税金の精算は確定申告で行うことになります。

源泉徴収がない

pixivFANBOXもnoteも、プラットフォームを運営する会社に商品やサービスを提供した訳ではありません。

クリエイターとその作品を欲しい方を繋ぐ「場」であるに過ぎず、そのため源泉徴収はされず、手数料がかかります。

源泉徴収されないということは、基本的には振込額=売上額となります。

原稿料等で源泉徴収される場合は、税引前の金額が売上額となるため、ここが異なります。

手数料差引き前の額を売上額とする

pixivFANBOXもnoteも、運営する会社の方で手数料を徴収し、残額を振込としているはずです。

売上として計上する金額はその手数料を差引く前の金額にしましょう。

例えば、

・ファンの方の購入金額10,000円
・運営側の手数料1,000円
・振込金額9,000円

ということであれば、売上金額は10,000円です。

運営側の手数料は「支払手数料」などの科目で必要経費に計上しましょう。

場合によってはさらに振込手数料も徴収されるかもしれません。その時も同様に、振込手数料を経費とするようにします。

振込額を売上額としても結局同じじゃないの?

「売上額10,000円、経費1,000円」と「売上額9,000円」て結局同じじゃないの?と思われるかもしれません。

一緒と言えば一緒なんですが、厳密にはNGです。理由は消費税にあります。

消費税の納税義務は原則2年前の課税売上が1,000万円超かどうかで判定されますが、この処理の違いで売上額が変わってきます。

また、消費税の申告義務がある場合、経費1,000円に係る消費税を引けるかどうかは相手がインボイス登録をしているかどうかで異なります。

この点はだいぶ細かく、税務調査では税額に影響がなければ「次から気を付けてね」と指導に留まると思いますし、影響が出ることもあまりないですが、普段から正しい処理を心掛けましょう。

終わりに

利用明細や売上データは各プラットフォームの管理画面や履歴などからダウンロードできると思います。

月ごとにPDFなどで保存しておきましょう。税理士に依頼するときも、PDFをデータで提出できるようにすると便利です。

【編集後記】
6月なのにもう真夏のような暑さです。しんどい。