
こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。
私自身はギャンブルが好きではないのでやりませんし全然詳しくはないんですが、パチンコやパチスロで勝てればお金がもらえます。
「1パチ」なんてものもあり、昔よりは射幸性は低くなっているんでしょうが、勝った場合の確定申告はどうなるんでしょうか?
パチンコの仕組み
上記のようにパチンコやパチスロには全然詳しくなく、それどころか生まれてこの方やったことがないので調べた範囲の話ですが、勝った場合以下のような仕組みでお金がもらえます。
①客はパチンコ屋で現金と引き換えにパチンコ玉を受け取る
②パチンコで受け取った玉以上に増やせれば、店員はそれを確認したうえで特殊景品と交換する。
③客が特殊景品を景品交換所に持参すると、古物商である景品交換所は特殊景品を現金で買い取る。
いわゆる「3点方式」と呼ばれるもので、客は特殊景品を古物商に買い取ってもらうことで現金化しています。
利便性から景品交換所はパチンコホールから遠くない距離の場所に存在していることが多いようです。
利益と税金の仕組み
娯楽だから確定申告なんて要らないでしょ、という考えは大間違い。
例外的に非課税とされているものを除き、何かで儲ければ申告と納税が必要というのが税金の仕組みです。
宝くじやtotoは非課税の代表例で、しっかりと法律に「非課税」と規定されています。
対してパチンコ・パチスロ、競馬や競輪などのギャンブルには非課税規定はありません。
これらギャンブルで得た利益は税法上「一時所得」または「雑所得」として扱われます。
ギャンブルでいう利益とは・・
「利益」とは簡単に言うと得たお金から必要経費を除いた金額です。
ギャンブルでいう「利益」とは何でしょう?
「得たお金」はわかりやすいですが、「必要経費」においてしばしば国税と納税者との間で争いがおこります。
競馬では「一時所得」に該当する場合はその当たり馬券の購入金額のみ、「雑所得」に該当する場合は一年通しての全馬券購入金額が必要経費となります。
これをパチンコやパチスロに当てはめると、必要経費は
①「雑所得」なら1年通しての投入金額
②「一時所得」なら勝ちに直接結びついた投入金額(負け分の損失は経費として認められない)
のいずれかになると思われます。
競馬は何度も裁判になっていて、基準が示されていますが、パチンコ・パチスロは判例や明確な基準がなく税務署の判断に委ねられるケースが多いのが現状です。
申告しなくても税務署にバレないんじゃ?
パチンコ・パチスロをする方が一番気になるのはこの点かと思います。
競馬とか競輪とはネットで賭けることができるので、足跡がキッチリ残ります。でも競馬場やウインズで馬券を勝って換金した場合は税務署が追跡するのは困難です。
詳しくはわからないんですが、パチンコやパチスロはすべて現金決済ですよね。
その全容を税務署が把握するというのは・・・。中々難しいでしょうね。
ただ、「国税の本気」は恐ろしいものがありますので、調査が入ったら徹底的に調べられます。
大事なのは「儲かったら申告が必要」という意識です。
「バレないから申告しないでいいや」は絶対に止めましょう。