こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。

今月、令和7年10月から、コンビニに設置されているマルチコピー機で国税の申告書・申請書・届出書等を印刷できるサービスが始まっているようです。

確定申告書の用紙などを印刷できるというサービス

一瞬、「税務署に行かなくても自分が過去に提出した申告書や届出書の控が印刷できるのか?」と思ってしまいました。なんて画期的なサービスをスタートしたんだ!と。

よくよく考えるとそんな訳はなく、各種申告書、申請書、届出書などの何も記入されていない用紙の印刷ができるサービス、というものです。

まぁそりゃそうですよね。コンビニで自分の提出した書類の控が取れるというのは便利どころか逆に怖い気がします。

ですがこのサービス、果たしてどれほど需要があるのか。

ご自宅にプリンタがなく、かつ手書きで提出したい人にしか必要ない気がしますが・・。

事前登録は不要。利用できるコンビニに注意

利用できるのはファミマ、ポプラ、ミニストップ、ローソン。

これに限らずですが、なぜかこの手のコンビニサービスではセブンイレブンが使えないのが国税です。

事前登録等の手続きは必要なく、コンビニに行ってマルチコピー機を操作すればOK。
(詳しくはこちら

その他、印刷費用が必要になる点に注意です(1ページあたり白黒20円、カラー60円。高い気がするんですが)。

印刷できる用紙

印刷できる用紙は以下に一覧があります。

印刷できる申告書等一覧(国税庁HP)

主だった書類は大体あるな~という感じです。

なお、書類名に★が打ってあるものは「フルカラーを選択して印刷をお願いします」とありますが、そんなことをする必要はありません。

大体、調査や行政指導などで税務署の調査官が申告書を作成し日々送付していますが、フルカラーで送ったことなど一度もありません。

むしろカラー印刷すると「金がかかるのに何でカラー印刷しているんだ!」と上司に怒られます。

にもかかわらず一般の納税者にはフルカラーを求めるってどうなの。

必要があれば別ですが、白黒で十分です。

終わりに

果たしてこのサービスが必要か?という気もしますが、コンビニでも申告書の印刷ができるとは便利な時代です。

思い返せば20数年前、市役所の税務課に勤務していた時、確定申告の時期が来ると「白紙の申告書をください」と人が殺到し、仕事にならなかったことがありました。今は「自宅で簡単に印刷できます」「コンビニ行ってください」で済みますね。

隔世の感があります。