こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。

時々、お客様に青色申告するため申請書を出しましょう、とお伝えすると、「青色申告だと税務調査をされやすくなるんじゃないですか?」と質問をいただくことがあります。

税務調査の目的は

税務調査の目的は「個人事業主や法人が税法に則って正しく税務申告を行っているか」を確認することにあります。

税務調査によって間違いや不正が見つかると、正し適切に申告・納税し直すための指示や指導が行われます。

場合によっては加算税や延滞税といった、本来納付する税額に追加して支払うペナルティが課されることもあります。

調査官の本音は調査で成績を挙げたい=できるだけ重いペナルティを課したい、だったりします。

青色も白色も関係なし

この目的を達成することに関して、青色だろうが白色だろうが関係ありません。

「白色だから事業規模が小さく、調査はされないだろう」という考えは大間違い。

調査対象者を選定するとき、青色と白色で分けて行う、青色から優先的にピックアップする、なんてことは一度もありませんでした。

むしろ白色申告は青色申告に比べて帳簿作成の要件が緩く、記帳方法も簡易的な場合が多いため、帳簿の管理などが曖昧になり知識や理解の不足から誤りが発生しやすいケースもあります。そうなると逆に白色の方が調査の成績が出る、調査されやすくなるといった可能性すらあります。

調査されやすいケース

以下のような場合は税務調査の対象になる可能性が高いといえます。

・売上に比し経費が極端に多い

・連年売上が1千万円を僅かに下回る申告をしている(消費税逃れでは?と疑われる)

・連年赤字の申告(生活費はどこから?=収入を隠しているんじゃないか?)

・同業他者と比し、売上が異常に少ない又は経費が異常に多い など

これらは青色であっても白色であっても同じです。

まとめ

ということで、青色申告であっても白色申告であっても、申告内容に不自然な点や疑わしいことがある場合は、調査を受ける可能性が高まってしまいます。

青色しか白色かにかかわらず、日頃から帳簿を正しく記録し書類を保管しておくようにしましょう。