
こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。
「お仕事の依頼をする前に一度話を聞きたいです」
出版社から声がかかり打ち合わせに行くなど、仕事のお話をしに行くことはよくありますよね。
そのままご依頼をいただければ嬉しいですが、今回は仕事をいただけなかった、ということもあると思います。
他にも、「取材に行ったものの作品作りに活かしきれず、結局ボツになった」「漫画の参考資料のため購入したが、うまくアイデアに結び付かず結局作品には出せなかった」など。
こうした、「売上にならなかったけどかかった費用」を経費としてOKか?というお話です。
結論:経費としてOKです
いきなり結論ですが、経費としてOKです。
私の場合ですと、打ち合わせに行ったときの電車代やガソリン代、駐車料金、カフェで話をしたときのコーヒー代。
縁なくご依頼をいただけない場合でも、これらを経費として計上しています。
「売上が出ていないから経費にできない」ということはありません。
例えば広告宣伝をした場合。それが売上に繋がろうと繋がるまいと経費にしますよね。
「売上を得るために支出した費用」は経費にしてOKです。
税務調査対策に記録を残すとベター
企画をしたものの作品にはならなかった、という場合の費用は、税務調査対策に記録を残しておくとベターです。
プライベート用の買い物を「ボツ企画の費用です」として経費とするのは絶対にNG!
脱税です。ごまかしやすい部分になるので、税務署のチェックも厳しくなります。
「この支払は仕事には繋がらなかったけど○○社との打ち合わせのための費用です」「ボツにはなったけど○○という作品のための資料です」など、記録を残しましょう。
キチっとした費用であれば、税務調査で否認されることはありません。
相手からの「依頼を考えている」という問い合わせのメール等を付けておくのも良いと思います。
通常の経費と同様に扱ってOK
電車代は交通費、取材を行ったら取材費、作品作りの参考にしたのなら消耗品費や資料代など、通常の経費と同様の仕訳・会計ソフトへの入力で大丈夫です。
繰返しになりますが、プライベート用の買い物を入れ込まないよう注意しましょう。
終わりに
企画倒れに終わったとしても、それが売上を得るために支出した費用であれば経費にしてOKです。
プライベート用の買い物を経費にして水増ししないよう注意。
また、税務調査対策に記録を残すようにしましょう。