こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。

確定申告は、原則として1年に1回しか提出できません(確定申告期限内であれば、何回でも出せます。これを「訂正申告」と呼んでいます)。

確定申告期限を過ぎてから誤りに気付いた場合、直すための手続きは「修正申告書」又は「更正の請求書」の提出となります。

二重申告がとても多い

1度確定申告書を提出し、申告期限が過ぎた後もう1度確定申告書を提出すると、2度目に提出した申告書は「二重申告」として無効になります。

e-Taxが普及し、スマホでもできるようになった影響か、この二重申告がとっても多かった。

最初の申告で記載していなかった還付金額が二重申告で記載されていたような場合はいつまで待っても還付されませんし、最初が納税申告で二重申告が0の場合、支払いがないと督促状が届いてしまいます。

確定申告書を出す前に、「前に申告していないか」を確認してから出すようにしましょう。

国税側も連絡はするが・・・

国税側も、二重申告をした人には連絡をします。

しかし内容が誤っていたり添付書類が足りない申告書は山のようにあり、すぐの連絡は難しいのが実情です。

1度出していたことを忘れていて、知らないうちに2度出していた、という方は結構いらっしゃると思います。

いつまで待っても還付がされない、というような場合は、問い合わせしてみるといいかもしれません。

二重申告の場合は、無効となった申告書の「取下書」と提出し、改めて修正申告書又は更正の請求書を提出するようお願いしていました。

申告期限後の確定申告は特に注意!

面倒なのが、確定申告期限を過ぎてから最初の申告をしたときです。

申告期限を過ぎているため、e-Taxで「送信ボタン」を押したら内容が確定してしまいます。すぐに誤りに気づき、直して数分後に再度送信しても、二重申告となってしまうのです。

こういった場合でも、修正申告や更正の請求書の提出が必要となってしまいます。

国税庁HPの確定申告書作成コーナー

国税庁HPから確定申告書を新規作成しようとしら、こんな確認画面が表示されました。

つい3ヶ月くらい前まではなかったです。

これ、良いですね。少しでも二重申告の防止になると思います。

二重申告があると、提出した方はいつまでも還付がされないし、国税側は処理が増えるしで良いことは何もありませんので。

まとめ

二重申告は本当にたくさんありました。

確定申告期限を過ぎたら、修正申告書か更正の請求書の提出となりますので、注意してください。

【編集後記】
藤田菜七子騎手引退。色々と残念な出来事です。