こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。

e-Taxを行うためにはマイナンバーカードが必要なんですが、それに代えて「ID・パスワード方式」というものがあります。

ID・パスワード方式とは

ID・パスワード方式は、2019年(平成31年)1月から始まったもので、イマイチ使い勝手の悪かったマイナンバーカードによるe-Taxに加え、税務署で発行されるID・パスワードがあればそれだけでe-Taxができる、というものでした。

マイナンバーカードの何が使い辛かったかというと、取得してもわざわざe-Taxのためにカードリーダライタを用意しなくてはならず、それがかなりネックだったように思います。

そんな訳で当時はID・パスワードをだいぶ便利に使わせてもらっていました。

ただ、元々「マイナンバーカードが普及するまでの暫定的な対応」と謳っていて、来署された方にも「来年以降もできるかどうかはわかりません」というご案内をしていたことを記憶しています。

「いつまで使えるんだ?」という状況ながら、それでもまぁこれまで使えてきたんですが、ここにきて遂に新規発行を停止するとのこと。しかも来月から。随分と急な話でちょっとびっくりです。

(国税庁:「ID・パスワードの新規発行停止について」)

早いうちに使えなくなる可能性大

一応、現段階では「ID・パスワードの新規発行の停止」であって、以前から持っている方はそのまま使えるようですが、それも時間の問題な気がします。

今やマイナンバーカードの普及率はおよそ8割となり、当時使い辛かったカードリーダライタの問題もスマホによる読み取りができるようになったことで解消されました。

年々、マイナンバーカードによるe-Taxを行っている人が増えているようです。

国税は国の機関ですから、当然マイナンバーカードの普及を推進していく立場です。そういう事情もあり、近いうちにID・パスワード方式によるe-Taxは無くなっていくと思います。マイナンバーカードを取って使え、ってことでしょう。

終わりに

ID・パスワード方式のe-Taxは私が国税に転職して間もなく始まり、制度が始まったときからお付き合いしてきたものなので無くなるというのはちょっと寂しいような気もしますが、ただまぁ確かに当初の目的は果たしたようにも思います。

賛否ある制度ですし私は別に賛成でも反対でもありませんが、カードを希望しようとしまいと番号はあるわけで、便利に使っています。