こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。

法人税法から撤退し、この年は消費税法のみ受験。

成績はずっと中の上~上の下くらいでしたが、運にも助けられ一回で合格することができました。

基本が大事

消費税法を1年勉強し思ったのは、基本が大事だったな、ということです。

納税義務の判定、簡易課税の判定、課税の判定。本則課税、簡易課税の計算方法。今だったらインボイスもありますね。

特に判定は、間違えると本試験での合格は難しくなります。できるまで、何度も問題を解いて練習しましょう。

計算問題は、消費税は馴染み深い税金でいつも10%(私が受けたときは5%でした)で計算しているのでパッとできそうな感じもしますが、計算方法が独特なので基本をマスターし、問題を繰り返し解く、に尽きます。

理論は他の科目と同じです。重要度の高い論点を中心に計算問題とリンクさせながらだと覚えやすいと思います。
法人税法や所得税法に比べればボリュームはだいぶ少なめです。

捨て項目は作らない

計算問題で、ガッツリ簡易課税が出題されました。

今はそんなことはないと思いますが、当時は「簡易課税はまず出ない」という認識がまかり通っていて、最初から簡易課税は捨てている人がまぁまぁいたように記憶しています。

ところが、その簡易課税が本試験で出題。

私は「試験で捨て項目を作る」ということができない性格で、理論も計算も授業で触れたことは全てやっていたので、簡易課税も対応できました。

とはいえ、簡易課税と判断したときは「本当にいいのか?」と半信半疑。最後は今まで頑張ってきた努力は裏切らない、と自分の判断を信じた結果、合格することができました。

運は大事。それ以上に努力が大事。

「簡易課税」とわかった時点で諦め、会場を出て行った受験生がそこそこいたそうです。

理論でも、大原とTACで見解が分かれる問題が出て、解答速報が2社で全く違う、ということがありました。
私は大原に通っていたこともあり、大原の解答とほぼ同じ内容でした。
後日国税庁から出される「出題のポイント」で、大原の解答が正しいことがわかり、TACは解答を修正しました。TAC生は不利だったんじゃないかなぁと思います。

「簡易課税が出たから」「TACでなくて大原に通っていたから」
初学者でも一発合格ができたのは、運が良かったから、というのは間違いありません。

ですが、それ以上に努力が大事だと感じました。出た問題を解くことができたのは、一生懸命に勉強してきたからに他なりません。

結局のところ、どんな問題が出てもいいようにしっかり用意し、自分を信じてしっかり解答する。そして、信じられるだけの努力をする。

合格の最大のコツはこれかなと思います。

【編集後記】
消費税は実務に直結するため、受験者数も多いです。また、大原の講師曰く、いわゆる「上がり科目」に選ぶ人(つまり4科目合格者のこと)が多く、受験者のレベルが高いため初学者には厳しい科目だそうです。
「運も実力のうち」です。