
こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。
ここ最近、東京、大阪の国税局職員の不祥事が連続してニュースになっています。
東京国税局調査官、電車内で窃盗・未遂を重ね「やらない方が損だと思うように」…停職6か月(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
税務署職員を懲戒免職 自分や親族の確定申告で不正発覚(MBSニュース) - Yahoo!ニュース
絶対に無くならない不祥事
私が税務署に勤めていた当時から不祥事は後を絶ちませんでした。
東京国税局だけで職員は15,000人以上います。
そりゃこれだけいれば不祥事を働く者が1人や2人、出てきてしまう。そういうものでしょうかね。
ニュースになるたびに講話や談話が出され、研修も行われますが、まぁ大した効果はないんでしょうね。いくら有難い話を聞いたり研修を受けた所で、やる人はやる、ということでしょう。
大多数の職員は真面目に仕事を頑張っています。ほんのごく僅かの愚か者のため、「税務署の職員がこんなことしてたら国民は誰も真面目に納税しようなんて思わない」と思われるのは、非常に辛いものがありました。
そうは思わないで欲しいな、という願いは辞めた今も同じです。
公務員への処分は甘い?
さて、やる人はやる、不祥事は絶対に無くならない、とはいえ、何も対策をせず手をこまねいているわけにもいきません。
どうすればいいか。真っ先に思いつくのは厳罰化と見せしめ。
そもそも公務員の処分は甘い、とよく言われます。個人的にも公務員であった時から、公務員でありながらそう思っていました。
国税の前に勤めていた市役所では、飲酒運転で事故(物損)を起こした職員への処分が、2ヶ月だか3ヶ月だかの停職でした。だいぶ前の話で、今はもっと厳しくなっているのかな。わかりませんが、当時から飲酒運転は社会問題になっていました。
それにも関わらず停職で済ますって・・・。飲酒運転は一発で懲戒免職以外ないでしょうが。
今回の国税の不祥事に関しても、東京国税局の職員が起こしたのは窃盗という刑事事件です。有罪判決も受けています。ですが、下されたのは停職。本人は辞職していますが、懲戒免職ではないので退職金も支給されます。
一方で大阪国税局の方は、不正申告で懲戒免職。
この辺は「税務職員にあるまじき行為」との論理が働くという、いかにも国税らしい基準が理由なんですが、どっちのケースも懲戒免職が妥当でしょう。
やっぱり処分は甘いと思います。もっと厳しくしていいんじゃないですかね。やらないのが普通なんですから。
【編集後記】
不祥事は止めましょう。