こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。

個人事業をしている中で色々な出費があります。

「これは経費にできるの?」「ギリギリいけるか・・?」というような支払いも数多く。

これらをハッキリ経費と言える自信がなければ、敢えて経費計上しないのも一手だと思います。

自分の簡単な判断基準

私は税理士ですから、自分の支払については厳しい基準で見るようにしています。

まずパッと判断する基準は「HPで堂々と言えるかどうか」。

「こんな支払を経費にしました」ということを、こうしたブログなんかで紹介できるようであればそれは経費にしても大丈夫と判断します。

逆に何かグレーで後ろめたく、人には言えなけどこっそり経費にしておくか、みたいな支払は入れていません。

経費が否認されたときのリスク

計上した経費が認められず、追徴課税となるのは税務調査があったときです。

逆に言うと確定申告を提出するときに一つ一つのチェックはしないので、税務調査があるまではどういった支払いを経費にしていても何もありません。

かと言って何でもかんでも経費にするのは止めましょう。

税務調査があり、否認された場合、加算税・延滞税と言ったペナルティが発生します。

脱税認定されると一番重い「重加算税」という加算税が課せられ、税率は追徴税額の原則35%にも上ります。

得るものもある

敢えて経費にしないことで得られるものもあると思います。

「こんな支払を入れて大丈夫だったのかな」という不安や税務調査に怯えずにすみます。

また、経費にできると言っても節税効果は支払額×税率分です。

例えば1万円のグレーな支払いがあったとして、所得税の税率が10%の方であれば節税額は1,000円(プラス住民税1,000円で合計2,000円)です。

税務調査に怯えてまで得られるほど大きな効果ではないんじゃないでしょうか。

積み重ねればそれなりの額になるかもしれませんが、グレーな支払が積み重ねるほどたくさんあるというのもいかがなものかと思います。

終わりに

例えば「友人と遊んだ、ついでに営業もした」「新しいガジェットを買ったけど趣味の要素が強い」など、グレーな出費は色々な場面で出てきます。

誰に見られても、誰に説明しても、堂々とできるようなラインで線引きをできるよう心掛けることが大事だと思います。