
こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。
妻が漫画家(「星旅少年」という漫画を連載しています)ということがあり、当事務所では漫画家さんなどのクリエイター応援プランを用意しております。
印税・原稿料がある方は平均課税の適用を検討してみてください。適用できる場合は税額が大きく減ることもあり、効果的です。
しかし検討すると言っても計算がやや複雑で面倒くさく、また計算できたとしてもそれが正しいのかどうかわかり辛いものです。
MF(マネーフォワード),freee,弥生会計
使ったことがないソフトもあり調べた限りではありますが、MF(マネーフォワード)、freee、弥生会計では、平均課税の自動計算はできないようです。
唯一freeeは【変動所得・臨時所得の平均課税の計算書】という確定申告書と共に提出が必要な付表の作成はできますが、各数値を直接編集して入れる必要があるため、結局のところ自分で計算が必要です。
MF(マネーフォワード)と弥生会計は計算書の作成もできません。自分で計算書を作成し、それを基に確定申告書を作成することになります。
でもこれじゃあ「平均課税をやってみたらいくら位変わるかな?」と気軽に計算することができませんよね。
国税庁HP「確定申告書作成コーナー」
国税庁HPでは「確定申告書作成コーナー」を公開しており、大方の確定申告はここから作成できます(一部できないものもあります)。
確定申告書作成コーナーは融通が利かない面もあるんですが、計算を自動で行ってくれる点と誤りを自動的に弾いてくれる点はとても優れています。
税を司る国税庁が出しているものですからね。誤りがあっては一大事、といったところでしょう。
そしてこの「確定申告書作成コーナー」であれば、平均課税の自動計算が可能です。
もし所得の内容から平均課税が適用できなければ、適用しないように防いでくれるので適用誤りもありません。
平均課税を見越し帳簿と申告書の作成を分離
私は多くの会計ソフトを使ったことがあるわけではなく、こだわりも特にありません。
そして申告書は元税務職員ということもあり、国税庁HPの確定申告書作成コーナーを使ってずっと作ってきましたから、これが一番慣れています。
そんなわけで、帳簿の作成と申告書の作成は完全に切り離しています。
普段使っていないソフトで使い辛さを感じることもあると思いますが、平均課税を適用するなら帳簿はご自身が使っている会計ソフトで作成し、申告書は国税庁HPで作成するのも一手です。
当然のことながら数字は自動連携されず、決算書等を作成し転記していく必要があるのでこれはこれで面倒ですが、自動計算かつ誤りを防止してくれる、というのは本当に便利です。
まとめ
先日平均課税の申告書に関するお問い合わせをいただき、どう作成するのが楽かを考えてみました。
会計ソフトでは適用しきれていない部分は、他のものをうまく利用しましょう。
【編集後記】
「星旅少年5巻」発売中です。