こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。

ふるさと納税、昨今のお米の価格高騰により、返礼品としてお米の人気が高まっているもよう。

しかしそれゆえにトラブルが発生しているようです。

コメが足りない

返礼品のコメ確保できず「納税額返還」か「中身7キロ減」選択求める…岡山・吉備中央町に苦情殺到(Yahoo!ニュース)

岡山県吉備中央町では、ふるさと納税の返礼品として1口米15kgで寄附を募ったところ、必要量が確保できず8kgに減らすか寄附金を返還する意向確認を行ったようです。

で、これに対して苦情が殺到したと・・。
返礼品を貰えないこともさることながら、寄附金を返還してもらった場合は所得税の修正申告が必要になることも苦情の原因らしい。

まぁ確かに修正申告は面倒くさいし、やったことない人は手続き方法もよくわからないだろうし、追徴も発生するし、返礼品は貰えないしでいいこと一つもありませんからその気持ちももっともです。

ただねぇ。自治体の見通しが甘かったのは事実でしょうが、ふるさと納税の本来の趣旨は寄附で返礼品はあくまでおまけですからね・・・。何とも言えない気持ちになりました。

他にも米不足で同様のことが起きている自治体があるようです。

一方私の古巣ではこんなトラブルが

四街道市 ふるさと納税 返礼品の高級イチゴ 実際は別品種(NHKニュース)

私が8年くらい前まで勤めていた千葉県四街道市では、何と返礼品を誤っていたとのニュース。

佐賀県の限られた農家でしか生産されていない品種を地元産と誤認し返礼品としていたようです。

1粒1,800円とされていたイチゴが、実は1粒300円だったとのこと。

軽く計算してみると、
ふるさと納税は寄附金の3割を返礼品とするというルールがあるので、60,000円払ったとすると18,000円。このイチゴは10粒パックを返礼品としていたはずです。

ところが実際は300円が10粒で3,000円相当。

ふるさと納税の実質負担は2,000円なので、2,000円で18,000円相当の品をもらえるところ、3,000円相当の品が来た、ということ。

これならギリギリ損はしていない計算になりますが、寄附額が低ければ損しますよ。
寄附額が30,000円なら9,000円相当、5粒になりますが、実際の価格は1,500円です。

記事よると3年前から38人15万円余りの寄附を集めていたとなっています。

もちろん、故意にやっているわけではないでしょうけど・・・。何ともお粗末です。

市は今後、返礼品の確認を徹底し、再発防止に努めるとしています、だそうです。

これまで確認してなかったの??

終わりに

ふるさと納税、制度として存在する訳ですから利用するのは良いと思うし、相次ぐ増税・社保の値上げと止まらない物価高に対抗するためにはこうした制度を積極的に利用しないとやっていけません。実際私もやっています。

農産物に関しては自然条件もあるため、お米のようなトラブルもあるということは知っておいた方がいいかもしれませんね。