
こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。
山梨 甲府税務署の職員逮捕 滞納分徴収した約90万円を着服か(NHKニュース)
国税職員の不祥事が後を絶ちませんね。
実名報道されているこの職員は、署外で納税者から滞納国税の納付として現金を受領する際、本来領収証書を発行すべきところを発行せず、また、領収証書を改ざんする手口で着服したとのことです。
こんなことしたってすぐバレると思うんですけどね。納税者は払ったのに署内のシステムでは払っていないことになっているわけですから、
署「払ってないだろ」
納税者「払ったし領収書もある」
署「見せてください→偽造されたものだ!」
となるだけです。
懲戒免職待ったなしの事案ですね。
予防講話なる研修
国税ではこうした不祥事を根絶するため、定期的に「予防講話」という研修を行っています。
税務署長や副所長が職員を集めて「悪いことするな。悪いことすると悲惨な未来が待っているぞ!」という話をするわけです。
確か新しい年度が始まったときと大型連休(年末やGW)の前、そして年度終わり間際の4回くらいだったと思います。
お偉方の話に加え、どこか外部業者に依頼した国税オリジナルドラマ(国税職員が不祥事を起こし、人生が崩壊していく様子)を観るのが毎回のパターン。
私でも名前を知っている芸能人の方が進行役で出ていたりします(ドラマの演者は多分有名でない方だと思う)。
全く減らない不祥事
こうした対策を講じながら、国税職員の不祥事は減る気配がありません。
結局やる奴はやる、ということなんでしょう。何のためにやっている研修なのかよくわかりません。
根絶・・は無理にしても、少しでも数を減らすなら、処分をもっと重いものにするとか見せしめを強化するとかもっと直接的なやり方に変えるべきでしょう。
結局のところいくら研修をしたところで、やる人はやるし、やらない人はやりません。
【編集後記】
不祥事の予防講話の他、交通講話なんかもあり、意外と税務以外の研修があります。