こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。

夏本番!税務調査も本番の時期です。

税務調査を行うにあたり、調査官は念入りに準備を進めます。

提出された確定申告書や決算書などは当然のこと、調査対象者のHPやSNSもチェックします。

準備こそ大事。準備調査。

「税務調査」と聞くと、実際に納税者の自宅や事務所に調査官がやってきてあれこれ聞かれ、追徴を取られていく。こんなイメージだと思います。

調査官の立場からすると、上司から「この人の調査をする」と事案を渡されたときから調査は始まります。

まずはその納税者の申告内容、調査の着眼点などを確認し、実際に訪れた時のシミュレーションをしたりします。

これらの準備を「準備調査」と言います。この準備調査は非常に大事で、調査結果の良し悪しは準備調査で決まる、とよく言われていました。

準備調査は徹底的にやります

そのため、準備調査は徹底的にやります。

調査対象者が提出した確定申告書等は、調査が例えば3年分だったとしてもそれ以前のものまで見ますし、開業届や青色申告承認申請書、青色事業専従者の届出書などの書類ももちろん確認します。

本人だけでなく、取引先や家族の申告状況、場合によっては地方税の申告状況も自治体へ照会を掛け確認します。

その中で、本人がHP(ブログ)やSNSなどで発信している情報は極めて貴重なものとなります。

調査相手がどんな方なのか。調査官はできるだけ知っておきたい所、相手が自分から情報を発信してくれているわけです。こんな有難いことはありません。

HP(ブログ)やX(Twitter)で「こんな臨時収入があった」なんて披露していて、それが申告書に記載されていなければしめたもの。

実際に調査に行く前から、「申告漏れ所得がある」という事績をGetできるわけです。

そんな訳で、ネットで発信していることは調査官は全て知っている・見られていると思って間違いありません。

本人だけじゃない。税理士の発信内容もチェック。

税理士が付いている方への調査では、本人だけでなく税理士の発信内容も徹底的にチェックします。

調査を得意とする税理士かどうか。過去にどういった発言をしているか。どんな調査を対応したことがあるかなどなど。

主に税理士の人となりを調べることが目的です。

終わりに

調査官は色々なことを調べ、色々なことを知った状態で調査にやってきます。

税務調査に限った話ではないですが、SNS等での発信内容には注意しましょう。

【編集後記】
正しく申告していれば何の問題もありません。適正申告が何より大事です。