こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。

先日、妻から質問がありました。

「紙で買った本と同じ本を電子書籍でも買ったんだけど経費にしても良い?」

一見するとダメなような気がしますが、理由によってはOKな場合もあると考えられます。

経費にできるかどうかは目的が大事

全ての支払に共通する話ですが、経費になるかどうかのポイントは

その支払いが売上を上げるために必要かどうか、です。

同じ本を紙でも電子でも購入した理由が

・自分の漫画執筆には紙の本を参考にする

・電子はベッドで読むためのもの

ということであれば、電子書籍の購入費用は経費になりません。

経費とするためには、

・なぜ同じ本が必要だったのか

・どんな用途で使用したのかがきちんと説明可能

・本当に使っている

といった「目的(理由)」と「実績」を税務調査の際に調査官に説明し、納得してもらえるかどうかが大切です。

調査官は間違いなく疑いの目を向けてきます

いざ税務調査があり、同じ本を媒体は違えど複数購入していたら、調査官は間違いなく疑いの目を向けてきます。

「何で同じ本が必要なの・・?」と思われがちです。

「紙と電子ではここが違う」「この点は紙で、こっちは電子で参考にする必要があった」といった違いをきちんと説明できる状態にしておき、説明を求められてもすぐ対応できるようにしましょう。

終わりに

結局のところ、経費にできるかどうかの判断は税務調査があったときに調査官に納得してもらえるかどうかで決まります。

購入頻度が高かったり、同じ本を4冊も5冊も買うのも、明確な理由があり納得してもらえばOKです(逆に言うと、頻度や数だけをもって否認はできません)。

趣味や娯楽などプライベート用のものはもちろんダメですが、仕事で必要であれば経費とすることも可能です。

しっかりとした理由と説明を準備しておきましょう。