
こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。
国税庁経験者採用試験の申込が始まっています。(詳細はこちら)
ありがたいことに、何件かご相談の依頼をいただきました。
仕事内容もそうですが、給与面の待遇も気になるところ。
公務員には「地域手当」というものがあり、場所によって結構な違いがあります。
地域手当とは
地域手当は、民間企業の賃金が高い地域に勤務する職員に対し支払われる手当です。「地方と都市部の間で生じる差を補填する目的」で支給されています。
それなら住んでいる場所で決めろよと思うんですが、なぜか勤務地で決まります。
手当の割合は以下のとおり。

令和6年8月の人事院勧告により見直しが行われ、上記のようになりました。
私が税務署に勤めていた時は千葉市は15%でしたが・・。下がっていますね。この表にはありませんが、0%の地域もあるようです。
また、地方公務員は上記を基準に自治体によって定められています
地域手当はざっくり
[給与+色んな手当(管理職手当や扶養手当)]×○%
で算出されます。何で手当まで加算されるの?ということはずっと思っていましたが、まぁありがたい話ではありました。
基本給40万円の場合、40万円×20%=8万円、となります。
諸手当の分を含めると、0%と20%の場所では年間で約100万程度差がつきます。
仕事内容は一緒なのに勤務先が違うだけで年収に100万もの差が出る・・。これは大きいですね。
ボーナスや退職金の計算にも関わってきますので、地域手当は影響大です。
23区にある署は人気が高い
東京国税局限定の話にはなりますが、東京23区にある署は地域手当は20%です。
同じ仕事をしているのに手当が5%10%違う、となれば23区内の署の人気は高まります。
さらに、地域手当は転勤翌年度は転勤前の率を引き継げることになっています。翌々年は8割引き継げる、だったかな。
23区の署から離れても、2年は高い率でいられるため、23区の署→2年他地域→23区の署→2年他地域・・みたいな転勤を繰り返す職員も結構いました。
終わりに
国税は転勤を繰り返す職場です。
地域手当が高い所と低い所、長年積み重なるとその差はかなりの額になります。
その辺りも含めて勤務地の希望を出すと良いと思います。
ということで、少しでもこれから経験者採用試験を受けようとする方の参考になれば嬉しい限りです。
【編集後記】
そんな地域手当ですが、私は一度も20%の恩恵を受けることはありませんでした。一度くらい23区に行きたかったなぁと思ったりします。