こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。

国税の年・年度は大きく3つあります。

カレンダーどおり1月~12月の1年、世間一般の年度である4月~3月。

これに加え、国税独自の「事務年度」というものがあり、7月~6月。人事異動はこの原則事務年度ごとに行われます。

少し前、今年7月に新たに仙台局長に就任した方が、わずか3週間ほどで異動になるというニュースがありました。

当初、理由が分からず一部では「栄転では?」なんてことも言われていましたが、事実はパワハラによる更迭でした。

(NHKニュース「仙台国税局の前局長 長時間の叱責などパワハラで懲戒処分」)

この局長の言動

この前仙台局長、具体的な行為としては、長時間に渡る叱責、「俺が話をしている時は話すな。動くな。」「何で意図を汲んで仕事ができないんだ」などの言動、机を右手の指でトントンして圧を掛けるなどの威圧的な行為があったそうです。

とんでもありません。自分を王様か殿様かと勘違いしています。

この方は35年程前に当時の大蔵省に入省後、地方の税務署長や内閣官房の参事官を務めた経歴があるもよう。つまりエリートの出向組です。

頭は良いんでしょうがプライドが高く自己中心的な人間なんでしょう。

残念ながら国税にパワハラはある

残念ながら国税組織にパワハラは存在します。

私は受けたことはありませんが(人に恵まれたと思っています)、近くで「これ大丈夫か?」と思うようなことは何度か見かけました。たぶん本人にパワハラをしているという意識はないでしょう。機会を見て自分の上司に言ってはいましたが・・。まぁ無くなりませんね。

国税も対策はしていて、毎年「ハラスメント研修」なるものを行っていますが、役に立っているのか疑問です。局長自らパワハラを行っている訳で。

もっと効果的なことをして欲しいものです。

ハラスメントを受けたら相談しましょう

社会人経験者採用の相談を受けることがあります。

経験者採用で国税に入った場合、人によっては厳しい目で見られることもあるようです。

もしハラスメントを受けたら相談機関やその人物の上役に相談しましょう。

一応、問題意識はあり、「ハラスメント相談員」を置いたり、何かあったら総務課に相談を、という呼びかけを行っています。

パワハラで辞めていく職員もいます。すぐに相談すれば大ごとになる前に解決することもありますので。

【編集後記】
今回の仙台局長のパワハラは、複数の職員からの情報で発覚したようです。

酷い事件ではありましたが、下の人間の報告をきちんと受け止めてくれた訳で、その点だけは良かったと思います。