こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。
税務調査には「シーズン」というものがあります。いつだと思いますか?
実はちょうど今時分、夏の終わりから秋にかけてなんです。
税務調査最盛期
税務署にいたとき、9月になるとよく「これからが税務調査最盛期だからがんばれ!」みたいなことを言われました。
「最盛期ってなんだ?」言われるたびに思ってました。
どうも税務調査を1年で1番思い切ってできる時期、みたいな意味合いのようです。
ちょうど今頃、9月の半ばから11月の終わりくらいまでがそれに当たります。
野球やサッカーでいうところのオンシーズンですね(ちょっと違うか)。
税務署の事務年度と人事異動が関係している
これには税務署をはじめとした国税組織の事務年度と人事異動が関係しています。
国税組織には3つの年度があります。
暦年(1月から12月)、世間一般で言う年度(4月から3月)、そして国税の事務年度(7月から6月)です。
6月の終わりに人事異動の内示が出て、7月10日に辞令が出ます。それに先立ち、7月1日から事務年度が切り替わるのですが、実際のところ、新しい事務年度は7月10日からスタートします。
上司も同僚も勤務先も変わり、新しい職場でイチからスタートする場合が多く、調査事案を渡されても0から準備を始めます。
また、ちょうど夏休みの時期となるため、調査に頻繁には出にくい時期なのです。
それが9月も中ごろを過ぎると、新しい体制も馴染んできて、7月からじっくりと準備をしてきた調査官が調査に乗り出すわけです。
とはいえ転勤しない職員もいますし、7,8月に調査がないわけでもありません。
年内で一旦調査は落ち着く
夏から冬にかけて調査が行われますが、年明けは確定申告事務が始まります。
確定申告が始まると、とても調査に時間を割く余裕はありません。
そのため、年末は調査を終わらせようと躍起になります。
春の調査は長引かない・・かも
確定申告とその後の処理が終わる4月中頃から5月頃にかけて、調査が再開されます。
しかし、上記のとおり、6月で事務年度が終了するため、この時期の調査は目標件数を達成するという意味合いがやや強いものになります。
夏から秋に比べ、期間が短めの調査が多いのは事実ですが、かといって油断は禁物。
不審な点があればとことん調査するのは同じです。事務年度をまたぐことを厭いません。
秋でも春でも、調査の連絡があったらしっかり準備するようにしましょう。
【編集後記】
千葉ロッテマリーンズCS進出決定!
目標は優勝なので手放しで喜べないんですが、とりあえず良かった。
過去5年で4度Aクラス入りだそうです。
安定して強くなったってことなんでしょうけど、来シーズンこそは優勝して欲しいですね。