こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。

確定申告、既に終えている方もいらっしゃると思います。

ここ数年、国税庁が力を入れているのがスマホによる申告。

税務署に来てスマホで申告した方は、翌年自宅からスマホで申告する率が高いのがその理由です。

そのため、税務署へ行くと基本的にスマホで申告させられます

税務署の本音は

税務署の本音は、確定申告のために税務署には来ることは止めて欲しい、というところにあります。
相談対応に人員を割くよりも、調査・徴収事務に力を入れたいのです。

次回以降、いかに税務署に来させないようにするか。そのための策としてスマホ申告が有用とわかったので、猛烈にプッシュしています。

便利だ便利だと進めているのは確かにそのとおりなんですが、裏にある本音は自分たちのためで納税者の利便性などありません。

そんなわけで国税庁の思惑通りに事が動くのは多少癪に障るんですけど、手軽にできて便利なのは間違いないです。特に税務署に行かないで済むのがとても魅力的。めちゃくちゃ混みますからね。

特に年末調整が済んでいる給与所得者で、ふるさと納税や医療費控除を加えるだけのような簡単に済むケースは、スマホでできればお手軽です。

最近はマイナポータルとの連携も強化されてきて、データ連携のおかげでほとんど入力すら要らないくらいの手軽さで出来るような場合もあります。

一方、個人事業主で決算書などを作成する必要がある場合や、住宅ローン控除初年度の方、株や不動産の譲渡がある方などは、まだまだPCの方が楽に早く終わると思います。

スマホ利用率は上昇?

国税庁が公表した資料では、令和5年分の確定申告で、税務署や市役所の会場、税理士などを除いた自宅からスマホを利用してe-Taxで申告した方は316万2千人(対前年比+27.0%)と、前年分から67万2千人増加という結果になったそうです。
令和5年分の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等について

自宅からe-Taxをしたした人が690万5千人。スマホ利用率は約45.8%です。

令和4年分は、自宅からe-Taxをした人は591万9千人。うちスマホ利用者は249万人で、利用率は約42.1%。

どうやら着実に利用率は上昇しているようです。

今後はもっと使いやすく便利に、と改良を加え、更なる利用率の上昇を図ってくることでしょう。

興味があればやってみよう!

ほんの3~4年前まではマイナンバーカードの普及もまだまだで、スマホe-Taxをするのにマイナンバーカードの取得が大きな壁となっていました。

そこで、マイナンバーカードがなくてもe-Taxをすることができるよう、ID・パスワードを発行し、普及に努めていました。ただ、発行のために1度は本人が税務署に行く必要がありました。

今やマイナンバーカードの交付枚数は1億枚に迫る(もう超えているのかな?)ほどで、持っていない方が珍しい状況になっています。

スマホでのカードの読み取りもできる機種が増え、そのおかげもありスマホ申告のハードルはかなり低くなりました。

税務署に行かず、手軽に簡単に確定申告ができる、というのは良いことです。確定申告期の税務署の混み具合は異常ですからね。

スマホを普通に使えるのであれば、難しい操作はありません。

興味がありましたら、やってみると良いと思います。

【編集後記】
国税庁はスマホを猛プッシュしていますが、申告会場にWi-Fiはありません。
推進するならWi-Fiくらい用意しろ、と税務署に勤務していた時からずっと思っていましたし、機会があれば意見を言うようしていましたが、今年も設置してないでしょうね。

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