こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。

8月が終わると税務署の職員も大方夏休みが終わり、税務調査のシーズンとなります。

個人事業主が税務調査を受ける確率は、調査件数/申告件数で算出すると0.5%~1.5%と言われています。

かなり低い確率ではありますが、この申告件数にはサラリーマンの還付申告などまず調査の対象にならないような申告も含まれているため、個人事業主・フリーランスに対象を絞るともう少し上がると思います。

令和5年度の所得税の実地調査件数は約4.7万件で、件数だけ聞くとそれなりのような気もしますよね。

税務調査と聞くとどうしても怖いというイメージがありますが、やって来る調査官はほとんどの場合普通の人です。

正直者には尊敬の的、悪徳者には畏怖の的

国税庁経験者採用試験に合格し、合格者説明会に出席したときに当時の人事課長のあいさつでこの言葉をいただきました。

これは、昭和25年の国税庁開庁式におけるGHQ経済科学局歳入課長ハロルド・モス氏の挨拶文で、モス氏はシャウプ勧告で有名なシャウプ博士の招請を発案した方だそうです。

調査官は言ってみれば税務における警察官みたいなものです。

普通の人に対して声を荒げたり厳しく言ったりすることはありません。

そりゃ人間がやっているんだから多少の間違いはあるよ、ということは調査官もよく知っています。

間違っていたら多少の追徴はありますけど、怒られるようなことはありません。次は気を付けてね、という指導程度で終わります。

悪徳者=脱税には厳しい

そんな調査官でも脱税は違います。

「公平性」を守るのも国税の務めだと指導されているので、意図的な脱税行為に対しては厳しく対応します。

明らかに嘘ついているだろう、という判断をされると、声を荒げるようなことも・・あると思います。この辺りは人に拠るところが大きいですが、特にご年配の職員はそういう傾向があるような感じがしました(あくまで個人的な見解です)。

普通に対応しましょう

特にやましいことがないのであれば、税務調査があったとしても普通に対応することが大事です。

緊張はするでしょうが、喋らないでいたりすると「何か隠しているんじゃ?」とあらぬ疑いを持たれる場合もあります。

相手も人なので、何なら「緊張していて・・すいません」くらいのことを最初に伝えておけば大丈夫。

いつも通りの対応をしましょう。