こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。

先日、京都市の宿泊税が上がるとのニュースがありましたね。

宿泊税は、観光地の持続可能な発展や振興を目的に、宿泊客から徴収される地方税です。

現在、11の自治体が採用しており、4月からは静岡県熱海市でも開始。

全国的に広がりを見せています。

概要

宿泊税は、ホテルや旅館、民泊などに泊まる時に課されます。宿泊料金に応じて一定の割合または固定額が課税され、宿泊料金に上乗せされ、宿泊客が負担します。徴収された宿泊税は、その地方自治体が地域の持続可能な発展のため、観光インフラの整備のため、その他観光プロモーションのため等の費用として使用します。

税額

日本における宿泊税は、以下の地域で以下の金額となっています。

自治体宿泊料金(1人1拍)税率(額)
東京都10,000円~15,000円未満
15,000円以上
100円
200円
大阪府7,000円~15,000円未満
15,000円~20,000円未満
20,000円以上
100円
200円
300円
京都市20,000円未満
20,000円~50,000円未満
50,000円以上
200円
500円
1,000円
福岡県一律(福岡市・北九州市以外)200円
福岡市20,000円未満
20,000円以上
200円
500円
北九州市一律200円
金沢市20,000円未満
20,000円以上
200円
500円
北海道
虻田郡倶知安町
一律2%
長崎市10,000円未満
10,000円~20,000円未満
20,000円以上
100円
200円
500円
北海道ニセコ町20,000円未満
20,000円~50,000円未満
50,000円~100,000円未満
100,000円以上
200円
500円
1,000円
2,000円
愛知県常滑市一律200円
静岡県熱海市一律200円

我が千葉県も1泊150円の宿泊税を導入する方針のようです。
市町村が独自に上乗せして徴収することも想定しているとのこと。

特にディズニーリゾートがある浦安市は、ホテルのごみ処理費用や救急搬送費用ばど、ディズニーを起因とする費用も増えているらしく、100円~150円を上乗せするようです。

メリットとデメリット

メリット

  • 観光地の持続可能な発展
  • 住民理解の促進、地域経済の発展
  • 観光産業の振興

デメリット

  • 理解を得られず、観光客の減少、引いては観光産業の衰退へ繋がる
  • 事務手続きなどの煩雑化

などが考えられます。

メリットの方が大きいような気がしますね。僅かの税金で旅行を躊躇するような人はあんまりいない気がします。

終わりに

昨夏、家族で京都に行きました。4人で3泊、6,000円徴収されました。

ハッキリ言って痛い出費。ですが、オーバーツーリズムの弊害と地域住民の方のことを考えると仕方ないという思いもあります。

税として徴収したからには、しっかりと、可能な限り地元の方々へ還元されるように使って欲しいなと思います。

【編集後記】
京都、楽しかったです。また行きたい。

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