品川税務署

税務調査の連絡は突然来ます。電話で来ることがほとんどですが、まれにいきなり調査官がやってくることがあります。

いずれにしても大事なのは、慌てず、落ち着くことです。

そして、必ず調査官の言うことをメモしてください。

調査の連絡は突然来ます

調査の連絡は突然来ます。

大抵は電話です。「〇〇様の確定申告について税務調査をすることになりました」と連絡が来ます。

「調査をする予定です」ではありません。「調査をします」と言い切ります。つまり、調査の対象となることは確定しており、よほどのことがない限り調査が中止になることはありません

ほとんどの方は税務調査を受けることは初めてだと思います。税務署からの連絡というだけで緊張するうえ、税務調査をすると言われれば、慌てたり焦ったりするかもしれません。

しかし、そこは何とか落ち着いてください。「これから行って、今から調査をします」ということはありません。

落ち着いて、調査官の言うことをメモしてください。

では、突然、調査官が来たらどうするか。

やはり、調査自体を中止することはできません。しかし、どんなときも受けなければならないわけではありません。日程の延期は可能なのです。

当日は、重要な要件があるということで、日程を調整してもらいましょう。

そして、調査当日まで準備をしましょう。

調査官の言うことをメモしましょう

調査を行うと告げられたあと、調査官は、「事前通知」という通知をしてきます。

法令で決められた手続きで、と前置きし、
・日時や場所
・どの税金か(所得税や消費税)
・何年分か(3ヵ年分のことが多い)
・担当者や用意しておく書類
などを告げられます。

必ずメモするようにしましょう。

聞き逃しても、連絡すれば教えてくれますので大丈夫です。

準備しましょう!

調査当日までに準備しましょう。

場合によっては、当日までに修正申告書を提出することも検討してください。
調査前の修正申告書等の提出について

書類の確認をしましょう

準備は、確定申告の内容とその基になった書類(帳簿、請求書や領収書など)の確認です。

調査では、確定申告書や青色申告決算書・収支内訳書に記載された数字の根拠は必ず聞かれます。
その根拠になる請求書や通帳、領収書やレシート等がないと、調査ではだいぶ不利になってしまいます。

できる限り用意しましょう。ない場合は、再発行依頼等も検討してください。

売上計上もれに注意!

調査官がまず目を光らせるのは、売上が正しく申告されているか、です。

売上をごまかして申告する、というのが不正申告のパターンとして非常に多いのです。
また、正しい売上の立証責任は税務署側にあり、正しい経費の立証責任は納税者側にありますので、計上漏れがないか、売上を除外していないか、は厳しく見てきます。

最初の申告で誤っていたとしても、調査で正しい金額を示して、税務署に納得させることができれば、税務調査は早期に終了する可能性が高いです。

経費の付け込みに注意!

続いて経費について。

仕事に関係ない費用を経費として計上していませんか?

必要経費にできるのは、仕事に関連した支払いだけです。家賃や光熱費、ガソリン代等、仕事と私用に共通する支払いは、適切に案分する必要があります。

なお、架空経費は脱税です。重加算税の対象となり、負担がかなり重くなってしまう可能性がありますので、事前に修正申告書を提出するなどの対策を検討する必要があります。

不安な場合は税理士への依頼を検討してください

意外と思われるかも知れませんが、税務調査では調査官との交渉により、自身にとって有利な結果になったり不利な結果になったりする、ということが少なくありません。

しかし、緊張や知識不足から調査官の言いなりになってしまい、不利な結果となることも多々あります。

また、自分だけで調査を乗り切れるのか、調査官から怒られたりしないか等、不安が大きい方も多いと思います。

そんなときは税理士に対応を依頼しましょう。

費用はかかってしまいますが、その分の安心と、本業へ集中する時間が得られるはずです。

私も、フリーランス・個人事業主の税務調査への相談を承っております。
元国税調査官で、税務調査をする側も経験しております。
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