こんにちは!千葉のフリーランス・個人事業主専門の税理士、福地です。

税理士だってミスはある・・のです。人間ですから。

だからこそこんな保険が存在します。税理士職業賠償責任保険です。先日、翌期(2025年7月から1年間)の更新がありました。

税理士のミス

簡単に書いて欲しいものですが、税法は難しいです。経験不足が原因のモノもあります。お客様とのコミュニケーションが足りないということもあるでしょう。

会計ソフトの入力誤りなどの単純なミスもあれば、本来適用できたはずの控除・特例を適用し忘れたり、もしくはその逆に適用できないものを申告していたりという税法に由来するものもあります。

税理士だって人間。機械じゃないのでミスはあります。でもお客様は税理士にはパーフェクトな仕事を求めるでしょう。そりゃそうです、安くないお金を払っているんですから。

税理士のミスが原因でお客様に損害が生じた場合、賠償責任という話も出てきます。その賠償を補償してくれる保険です。

税理士職業賠償責任保険

大まかにこんなものです。

税理士職業賠償責任保険

税理士または税理士法人が、その資格に基づいて行った業務に起因して保険期間中に日本国内で損害賠償請求を受け、法律上の賠償責任を負担したことにより被る損害のうち、保険加入者および被保険者のどなたも当該業務を委嘱した被害者ではない場合に限り、保険金をお支払いします。
※ 税理士業務を行った(申告書作成提出など)時の保険加入有無は問いません。

ありがたいのは税理士業務を行った時の保険加入の有無は問われないこと。

開業当初、まだお客様がいないときは不要なので入っていませんでした。加入したのは年末だったと思います。徐々にお問い合わせをいただき始め、入っとかないと怖いなーと思い手続きを行った覚えがあります。

加入率と保険事故数

2025年2月1日の加入率は開業税理士55.27%、税理士法人87.63%だそうです。

この数字をどう見るか・・。開業税理士の加入率、低くない?と思うんですが、どうでしょうか。

事故件数は2022年のデータですが495件、18億3百万円の支払がありました。495件のうち406件が賠償額500万円未満のものです。

支払件数、支払金額のうち最も多い(約半数)は消費税事案です。中でも届出書関係は多く、税務署に勤務していた時もよくありました。本当に要注意です。

ひとり税理士はやっぱり不安

複数人、税理士がいれば、ダブルチェックやトリプルチェックもできるでしょうけど、ひとり税理士はそうはいきません。

ダブルチェック、やりたいなぁと思ったことは一度や二度ではないですが、無いものはどうしようもできませんので、ひとりWチェックをするようにしています。

【編集後記】
「自分はミスをしない人間だ」などとは微塵も思っておらず、やっぱりミスは怖いです。ひとり税理士は誰しも同じことを考えていると思います。